
🔻この記事の対象となる読者
- 気に入った物件に真っ先に申し込んだが、本当にそのまま契約できるか不安な人
- 「先着順だから1番手は絶対有利」と思い込んでいるが、審査や契約の仕組みを知らない人
- 自分の審査状況や書類の不備で他の申込者に抜かされる可能性を知りたい人
- 「2番手でも審査が通れば1番手を追い越せる」と聞いて焦っている人
- 入居審査の優先順位や審査基準の裏事情を理解したい人
- 不動産会社や管理会社の営業トークと実態のギャップに興味を持っている人
- 複数の物件に申し込み、どこを優先すべきか迷っている人
- 契約書類の準備や保証人の問題で審査が遅れている、もしくは不安を感じている人
- 申込時の「先着順」「審査通過順」の違いを知りたい人
- 過去に1番手だったのに契約できなかった体験があり、原因を知りたい人
賃貸物件の1番手申込は本当に“安泰”なのか?
賃貸って、1番手で申し込んだら普通は安心なはず…なのに、なんで不安になるんでしょう?
実はね、あれって2番手が入ってきた時に起きる問題なんですよ。普通は1番手なら心配なんてしなくていいんですけど、2番手が出てくると話がちょっと変わるんです。
……なるほど。
2番手が出てくると一気にややこしくなる、ってことなんですね。
正直、そういう状況を作っちゃう不動産屋さんにも、2番手で滑り込んでくる申込者の方にも……
“ちょっと! それは困りますよ!”って言いたくなりますね。
ははは……いやね、まず誤解しないでいただきたいんですが、
これは別に“誰が悪い”という話じゃないんですよ。
その建前だけは、ちょっと貫かせてくださいね。
なるほど……。
表向きには“誰も悪いわけじゃないですよ”という立場なんですね。
そういうことです。
で、たとえばの話なんですが──
1番手のお客さまの属性が、正直ちょっと弱いとします。
勤務先とか、年収とか……まあ、いろいろ気になる点があると。
審査通らないわけじゃないけど、少し不安材料がある”みたいな感じですか?
そうそう。まさにそのくらいの微妙なラインですね。
で、そこにですよ……ほぼ同じタイミングで2番手の申込が入る。
あ、出ましたね……“2番手”。
これがさっき言っていた、場をかき乱す存在ですね。
はい。しかもこの2番手が“すこぶる内容がいい”と。
えっ、そんなに違うんですか?
ええ、もう“できればこの方に入っていただきたい”ってレベルの、管理側が理想とする方です。
なるほど……。
“属性の強い2番手”が出てくると、空気が一気に変わるわけですね。
まさにその通りなんですよ。
1番手が“絶対に無理”というわけではないんです。
でも、2番手が強すぎると……
結果として、1番手が審査で落ちてしまう。
本来は安心できるはずの“1番手”なのに、
2番手が出てきた瞬間に形勢逆転……ということなんですね。
はい。これが“1番手なのに不安が出る理由”なんです。
……でも今のお話だと、ものすごく“優秀な2番手”が来たから1番手が押し出される、みたいに聞こえましたけど……
そういう“特別ケース”だけの話なんですか?
いえいえ、実はそうでもないんです。
2番手が“ちょっとだけ良い”くらいでも、状況は十分ひっくり返りますよ。
あ、そんなレベルでも変わっちゃうんですか?
変わります変わります。
管理会社もオーナーさんも、少しでも“安定しそう”な人を選びたいですからね。
じゃあ、1番手が悪いわけじゃなくて、
2番手が“少し上”というだけで、もう逆転の可能性が出てくる……と。
そういうことです。
そして、もっとややこしい話をすると──
人気物件になると、これが“3番手・4番手”まで続くんですよ。
えっ、そんなに来るんですか?
来ますよ。
駅近・築浅・家賃バランスいい、みたいな物件だと、
申込がわずか数時間で何件も入ることも珍しくないです。
3番手、4番手……もう“オーディション”みたいですね。
まさにその状態です。
だから1番手だから絶対安心、というわけではないんです。
賃貸申込の1番手と2番手の争いが起きる条件
でも…その“2番手問題”、いつでも起こるわけじゃないんですよね?
そう。こんな状況が起こるのは“同時に申込みが重なったとき”だけなんだよ。
基本的には、1番手の入居審査が通ったら、後から来た2番手を覆すことはしない。そこは管理会社も筋を通す。
まあウルトラっていうのも、なくはないけどね。
じゃあ、1番手審査が進んでいるなら安心…なんですか?
それが、管理会社によって対応が違うんだ。
1番手の審査結果が出るまでは“2番手以降をいったん締め切る”ところもあれば、
『念のため』って理由で2番手・3番手を受け付け続ける会社もある。
受け付け続けるのって…なぜです?
1番手が途中でキャンセルしたり、連絡が取れなくなったり、保証会社で落ちたり…っていうリスクがあるから。
管理会社としては“後ろ”を確保しておきたいわけだ。申込がキャンセルになったりして再募集するのは時間ロスになるからな。
家賃収入を少しでも早くしたいのが狙いだ。
でも、そこで“悪魔のささやき”が生まれるんですね?
そう。例えば1番手で審査を通そうとしていたのに……
後から“思いがけないほど良いお客さん”が舞い込んで来る瞬間がある。
えっ、それは……たとえば?
職業、収入、連帯保証人、引越し理由、勤務先…
不動産屋の経験的に“この人は確実に問題がない”と思える、いわゆる極上の申込者。
こういう人が2番手に来ると、管理会社の頭の中でね、
『この人のほうが物件にとっては安全だよな?』
って“悪魔のささやき”が始まる
……葛藤、ですね。
そう。
ただし、これは“多くの申込が同時に来たときだけ”。
本来は起こりにくいし、1番手が審査OKになった段階でひっくり返すのは、基本的にはやらない。
でも、“同時期に数人集まったタイミング”だと……揺れる不動産屋もいる。
自らの原因で2番手に抜かれることもある。
さっきのお話だと、2番手が“極上の申込者”だった場合は揺れるってことでしたが、
1番手が自分のミスで抜かれるケースもあるんですよね?
ある。これは現場では珍しくない。
たとえば“入居申込書の未記入がいつまでも埋まらない”ケース。
記入漏れって、そんなに影響大きいんですか?
大きい。
管理会社も保証会社も、申し込み内容が揃わないと審査を進められない。
だから放置されると、その間に後から来た2番手が“完全な申込書と書類一式”を一発で揃えてくることがある。
あぁ…それは比較されちゃいますね。
そう。
さらに“身分証明書の提出が遅れる”のもよくある理由。
免許証や保険証の写真がなかなか送られてこないと、審査はストップする。
止まってる間に2番手が追い越す、と。
その通り。
もっと言うと、“保証会社や管理会社からの電話に出ない”っていうのも致命的なんだよ。
電話に出ないだけで?
審査では勤務先確認や本人確認が必要になるから、
電話に出ない・折り返さないってだけで“連絡不通=リスク高い”と見なされる。
一方で2番手がスムーズに連絡を取ってくれたら、そっちを優先したくなるのは当然。
つまり……“2番手に抜かれる”って、本人の怠慢で起こるケースも多いんですね。
多い。
書類が早い、連絡が早い、身分証が早い。
それだけで審査はサクサク進むし、管理会社の印象も良くなる。
逆に1番手がグズグズしてると、2番手に抜かれるリスクは普通にある。
シビアな管理会社は2番手が繰り上がることもしばしば
入居審査って表向きは建前を見せてますけど、裏では管理会社やオーナーが“どの申込者がこの物件にとって一番いいか”を見ながら動いていて、書類を早く揃えた人や入居希望が早い人、管理会社の営業経由の申込は優先されたり、逆に家賃交渉やクレーマーっぽい人は内容が良くても通さなかったりと、とにかく1番手に審査OKを出すまでは極力良い人を入れようとしているんですよ。
なるほど……。
表向きと裏で、そんなに違う動きがあるんですね。
簡単に言うと、
“表ではキレイに説明するけど、裏では市場心理で動いている”
ということ。これは業界では珍しくないんだよ。
なるほど……表向きのルールと裏の駆け引きが違うんですね。
その通り。で、これを恋愛に例えると分かりやすいんです。
例えばあなたが誰かに告白したとします。告白したあなたが“1番手”。でも、相手には少し気になる人がいて、同時期にアプローチされたとします。それが“2番手”の存在です。
あ、なるほど。1番手だけど、必ずしもそのまま成功するとは限らない、と。
そうです。1番手の告白が悪いわけじゃない。でも2番手が、ちょっと性格が合うとか、話が合うとか、条件が良かったりすると、場合によっては相手は2番手を選ぶかもしれない。
つまり、不動産でいう“審査OKを出す前に良い人が来たら1番手でも落とす”の状況と同じですね。
まさにその通り。だから1番手だから絶対安心というわけではないんです。
でも、審査が出るまでは“極力良い人を選ぼう”という心理が働く。恋愛の駆け引きに似ているんですよ。
なるほど……“先に告白したから安心”とは限らないけど、動き方次第で結果が変わる、と。
はい。だから、書類を揃える、連絡にすぐ出る、入居希望日を明確にする──こうしたことが“告白のタイミングや態度”のようなもので、1番手を守るポイントになるんです。
1番手の申込でも安泰なのか不安なあなたへのメッセージ
なるほど……つまり、入居審査にはどうしても表と裏があって、1番手だからといって絶対安心とは限らないんですね。
そうです。ただ、これは管理会社の審査の仕組み上、どうしても起こることなんですよ。
じゃあ避けられない……と?
完全に避けることはできません。でも、自分の側でできることはあります。書類を早く揃える、連絡にすぐ出る、希望入居日をはっきり伝える──こうした基本をちゃんとやれば、チャンスを逃すリスクはぐっと下がります。
なるほど。自分でコントロールできるところに注力する、ですね。
その通り。そして、1番手でも2番手でも、結果がどうなるかはある程度運もあります。
だから、あまりクヨクヨしないこと。焦ったり悩んだりしても仕方がないんです。
安心しました。結局、準備と態度が大事で、あとは流れに任せる──ということですね。
はい。それがこの審査の実態と上手に付き合うコツです。