入居者がどんな人物であるか?
入居審査をする不動産屋や大家さんにとって賃貸契約を安心してできるためにチェックする対象は借主や連帯保証人だけにとどまりません。
入居申込書に記載された入居者の内容もチェックされる対象になります。
一般的には、借主がそのまま入居者となりますが、2名以上の入居者がいるときにはそれ以外の入居者もいますし、借主と入居者が必ずしも一致しないとはいえません。
例えば親が契約者となり入居者は子供であるというときです。
この場合は、家賃の支払い能力は借主が直接責任を負いますが、それ以外の点でチェックされるのです。
どのようなことを不動産屋はチェックするのかを細かく見ていきましょう。
入居者がどんな人物であるかをみれば、これから賃貸契約を締結するにあたってどのような利用のされ方をされるかある程度想像されてしまうのものです。
特にここでは契約者が入居者にならず他の人が入居する場合です。
いくら、家賃をきちんと支払いを支払いさえすれば、誰が住んでもよいということはありません。
入居者が本来お部屋を利用するわけですから、借主になればいいと思われますが、収入面で審査に通りづらい場合でこのような形になったのであれば不動産屋はその入居者がどのような人物であるかを考えます。
まず定職に就いているのか、そして年齢、病気などを患っていないか、隣人に迷惑がかからないかなどです。
無職で引越しをする場合は、就職活動をしているのか、また就職活動をして定職に就く可能性が高いのかをみます。
ただ口だけで実際、家にいるだけの子供を緊急避難的に引越しさせることもあるからです。
その時年齢をみたり、前職があるのか、またその契約者が責任を持てるようなあまり高齢でないのかもみたほうがよいのです。
何もしていないのに引越しをしているとそこで家から出ないで、ゴミ屋敷となり、高齢となって親が子供を退去させることができなくなるからです。
入居者をみる重要なことは何か?
単に家賃が払えるかで入居者がどんな人物であるのかを見ないで入居審査を通してしまうと思わぬトラブルになることがあります。
それは精神的な病にかかりゴミ屋敷になってたり、そのゴミに引火して火災になったりすることがあります。
お部屋で自殺をしてしまうこともあります。また室内にじっといると隣人とのトラブルも絶えないことが多いのです。
入居申込書に契約者の内容はしっかりした記入欄があるのですが、入居者の内容の欄が少ないことがあります。
ただ学生とか、アルバイトとかのみの聴取だけであると実際その事実がないことがあります。
学生であれば学生証のコピー、アルバイトであればそのアルバイト先の連絡先ぐらいを聞いておくことが必要です。
その場合何をやっているかはあまり問いません。
大切なことは何もやっていないのに入居を認めることです。
これが、一番トラブルになる可能性が高いのです。
内容で審査に落とされないために
契約者の内容は特に悪くはないのに、入居審査に落とされてしまうという人は、入居者を見られていることがあります。
特に客観的に申込時に何もしてないと思われてもしょうがない場合は入居審査に落とされる可能性が高いです。
その時は、とにかく引越しの理由がきちんと目的をもって契約されるものであることを貸主にアピールすることが大事です。
中には就職を探している途中ですという場合でも審査に落とされることがあります。
これは予定を述べただけで確実なことではないからです。
つまり、この物件の入居者は、○○な人とタグ付けされないと貸す側としては気持ちが悪いものです。
特に30代で就職経験のない人から休職中ですと言われても何一つ信用がありません。
そう思われないようにとにかく自分が何をしているのかをきちんとアピールすることです。
入居者であっても審査をする人にきちんと見られていることを忘れないでおくことが大切です。