転貸の転貸!『サブサブ』物件の実態に迫る
サブリース契約の全てとは言いませんが、『サブサブ』物件になる可能性があります。
どんなものかを理解しておくことで少しは安心できるはずです。
色々調べていましたら、サブサブ物件というものがあることを知ったんです。
自分には関係ないものだと思うのですが、実際のところどうなんでしょうか。
リスクを知って事前に備えておきたいのですが教えてほしいです。
サブリース物件を所有する悩みより。
サブサブって一体どのような賃貸関係にあるものなのか?
もし、みなさんの中にサブリース物件を所有しているなら、知らずにサブサブ物件になっているかもしれません。
なぜなら、サブリース物件というのは、どんな借主と契約しようが所有者に報告する義務はありません。
このように聞くと、サブサブというものがとてつもない『悪』と思われそうですが・・・・
ただ言えるのは、所有している物件がますます自分の手から離れていくということです。
サブサブ物件はどのようにして生まれるのか。
サブリース物件だから、サブサブ物件となる。
マンション販売会社と併設された管理会社というのは、新築が発売された後、とんでもなく相場の高い物件を短期間で客付けしなくてはいけない使命を負います。
これは、毎月の保証賃料が発生するため、何か月間も空室になろうものなら、高額な保証賃料が垂れ流しということになるのです。
もちろん、ある程度の保証賃料の免責期間があることが多いのですが、例え2,3か月であってもあっと言う間なのは変わりません。
何しろ、新築のサブリース物件なんて言うのは、相場よりとても高いことが多いのです。
ある程度の期間、賃貸情報でまとまった戸数の新築マンションが空室だと、そろそろ問い合わせの連絡がきます。
『この物件当社で借上げることはできますか?』
サブサブ業者の登場です。
このサブサブ業者の特徴というのは、主には物件の仕入れができないが、自分の管理物件かの如く取引したい。
また、ある程度の管理物件を有する管理会社が、需要のありそうな物件を探している。
特に多いのが、『マンスリーマンション』『ウィークリーマンション』『民泊』等で利用するためのマンションとして活用したいことが多いです。
このような利用であれば、部屋にベッドや備品を備えて付加価値をつけることで、通常相場より高い賃料が取れるため、高く借りてくれるのです。
とはいっても、元々の借上げ賃料より上回ることはなくても、長期間空くよりはマシということでこの劇薬に手を出してしまうサブリース会社も多いのです。
サブサブ物件になるデメリット
では、サブサブ物件になるとどうなるか?
基本的には変わりませんが、
所有者と実際の賃借人との間の距離がさらに遠くなるため、自分の物件であるのに把握しづらくなるということです。
『売却』を考えた時を例にとると、例えば誰が借りているのか、賃料はいくらなのかなどわかりません。
サブリース会社ですら、知らない場合がほとんどです。
これが、サブサブ会社に対して、報告義務などを課していることもほとんどありません。
仮に賃料がわかったとしても、家具付きのマンションであれば特殊な賃貸関係になっているので入居者が使用している間は解約に応じてくれることはありません。
もし解約できたとしても、解約料も高額となる可能性が高いです。
また、設備が故障しても、状況が把握できないため、サブサブ会社が悪徳であれば、入居者の退去日もうやむやにしていつまでも解約してくれないことになります。
もし当該物件が、サブサブ会社にとって好物件の場合は、解約に応じてくれることも厳しくなるのです。
また、サブサブ会社が倒産してしまうと、家賃がいくら保証されているとしても、安全とは言えなくなるのです。