最上もがはなぜ入居審査に落ちたのか?
元でんぱ組.incのメンバーでタレントの最上もが(32)とお笑いコンビ・メイプル超合金が12日、LIFULL「しなきゃ、なんてない。アワード」に出席した。5月1日に第1子となる長女の出産を発表して以来、初の公の場となった最上。シングルマザーとして子育てをしていく上で苦労したことがあるそうで、「娘と2人で物件を探していた時に、審査落ちたんですよ。それが結構ショックで、そういうところで(シングルマザーだから)引っかかって落ちちゃうこともあるのはやっぱり悲しいなという気持ちにはなったので。フラットな感じで見ていただけたらありがたいなって感じですね」と打ち明けた。
【Yahooニュースより引用】
この度最上もがさんが、入居審査に落ちたエピソードを話し、ネットでニュースとなりました。
なぜこのようなエピソードを話すに至ったのかは、『既成概念』というテーマであったからです。
シングルマザーの既成概念が入居審査の結果に影響したということなのでしょう。
これについては否定はできないことです。
本人はフラットな感じで見てとおっしゃっていますが、フラットに見ることができない原因がなかったのか気になります。
芸能人であれば入居審査に落ちたことを話すのは勇気がいることです。
シングルマザーであったことが原因だというのは、本人がそう思ったのか、不動産屋から告げられたのかは不明です。
今回は一般的に不動産屋が芸能人である最上もがさんを入居審査するとしたら何を見るのかについてお話します。
芸能人の部屋探し
芸能人は仕事柄、部屋探しも一般人のように、街の不動産屋に行くことはとても稀です。
もし有名な芸能人であれば不動産屋をはしごするなんてできませんし、飛び込みで来店したのであれば、スタッフも客も大騒ぎです。
かといって手あたり次第、探していたのであれば、本人の携帯番号や住所などが漏れることになります。
だから不動産屋を1つに絞るか、事務所の担当者が代わりに窓口になることが多いと思います。
最上もがさんのように女性アイドルだったような人であればなおさらです。
おそらく、事務所や芸能人の知り合いの紹介や御用達の不動産屋で部屋を探していたのではないかと思います。
それだけに不動産屋の入居審査に落ちたというのはとてもつらかったでしょう。
託された不動産屋もつらかったはずです。
でも最上さんのように入居審査に落ちてしまう芸能人というのは実は結構いるのです。
芸能人もほとんどの場合、不安定な仕事量の人が多く、継続するものでもありません。
水商売みたいな職業です。物件を継続して賃貸するにはあまり信用がないといえます。
最上もがはなぜ審査に落ちたか。
入居審査において芸能人をOKにするかどうかにおいては、その管理会社や大家さんの方針によってちがうでしょう。
一般的に芸能人は入居申込書を提出された時点で、一般人以上によく内容を調べ上げられる可能性が高いです。
特に管理担当者や大家さんがその点について興味がないとしても、やはりミーハーな気持ちはあるものです。
全く知らない芸能人であっても、それをきっかけに詳しくなってしまうぐらいに調べるものです。
個人事務所である
最上さんはアイドルグループをやめ、個人事務所を設立して芸能活動をしています。
個人事務所であればギャラがそのまま入ってくるというメリットがある分、仕事量が確保できなければとても不安定な収入になるでしょう。
まして今はコロナということもあり、芸能人はとても苦しい状況であることは明らかです。
これが大手芸能事務所であればそれなりの評価はあるかと思います。
家賃を滞納するということは芸能人のようなイメージが大切な職業であれば可能性は低いと思いますが、家賃が高ければリスクは大家さんにとってはとても高いのです。
その部屋が人気物件であればわざわざそんな選択はしないのです。
今年は家賃を払える収入があっても継続した契約となるわけですから、管理会社はその点慎重になるでしょう。
知名度が微妙である
とはいっても、管理会社や家主も自分が知っていたり、調べてみてある程度、今までの芸能活動が思い浮かべば多少難があっても、ミーハーな気持ちでOK とすることもあります。
しかし、この最上さんは名前こそ変わった芸名ですが、どのような仕事をされていたのかはわかりません。
一時期週刊誌やネットニュースで取り上げられたこともあるようですが、管理会社や大家さんが年配であればほとんど知らなかったでしょう。
一部の層にはよく知られていても、知名度はほとんどなかったのではないかと思われます。
管理会社の審査担当は中年層だと厳しいでしょう。
私も名前は全く知らなかった女優さんを審査したことがありましたが、ネット情報で調べると大変活躍されていることもありました。
このような状態だと芸能人パワーがどこまで使えるかは微妙です。
ちなみに最上もがという名前は芸名であり、入居申込書には本名を書かれたのですからきちんと調べてくれないと本当に知名度のない芸能人になってしまいます。
シングルマザーである
最上さんは入居審査に落ちた理由をシングルマザーだったからとしています。
確かにシングルマザーは入居審査ではとても不利になります。
特に人気地域の物件であれば、ほかの入居申込を受けることも多いですから、それが原因で落ちることもあるでしょう。
メンタルが弱い情報
最上さんの結構影響のあったであろう、マイナスポイントとして、管理会社や大家さんがネットでリサーチしたときに、目につくのがメンヘラ、うつ病というワードです。
それをみるととても不安な要素です。
アイドルグループを脱退したときに彼女の話題がよく出ていましたが、ほとんどがこの類のものでした。
賃貸物件を貸すときに気をつけなくてはいけないことは、このコロナの時期に、シングルマザーでメンヘラな話題先行の芸能人に貸すことを躊躇するこ可能性はおおいにあります。
たとえ今は回復されているとか、元々キャラ作りだったといってもネットの情報をそのまま鵜呑みにするのが、一般人なのです。
管理会社や大家さんも例外ではありません。
もし最上さんのことをよく知らなくて単純にこのような話題を見たならば、それ以上よく調べることもしないで入居審査落ちということもあります。
芸能人は見栄の商売
芸能人が申込をする物件は、家賃が高いのではないか?という風に思われると思います。
それは一握りの芸能人であって、結構知名度がある人でもそこまで高くないこともあります。
そこそこ映画に出演している女優、誰もが知っているお笑い芸人、タレントなどでも10万円前後の都内の1Kに住むことは全然あります。
むしろ商売柄、見栄があるのか住む場所はおしゃれな街や少なくとも東京区内に住むことが多いです。
もちろん、一時期から売れなくなりそれ以外に住んでいる人もいます。
最上さんはイメージ的に港区や渋谷区、目黒区などの地域で広めのセキュリティがしっかりしたマンションを探していたのであれば家賃もそれなりにしたでしょう。
このように芸能人はイメージを守るためにある程度見栄を張る生活をしなくてはならないため、いろいろと部屋探しにも苦労するわけです。
芸能人の部屋探しは大変
入居審査に落ちるというのは、ある程度自分に合った物件を選べばあまりありません。
最上さんも芸能人である程度知名度があり、入居審査に落ちたことは信じられなかったでしょう。
シングルマザーであったからと結論付けたいところもあるかもしれません。
最上さんの部屋探しにとても苦労されたというコメントも察しがつきます。
入居審査に落ちたショック、でも一般人同様にがむしゃらに不動産屋をまわるわけにもいかない。
セキュリティや場所なども芸能人なら必須ですし、選べる物件も限られてくるわけです。
芸能人はいろいろな原因で入居審査におちる要素がある中で、部屋探しをしなくてはいけないですから、個人事務所で自分で何とかしなくてはいけない厳しさはあったでしょう。
不動産屋も入居審査に落ちた本当の原因を伝えたかは疑問です。一番伝えやすかったのがシングルマザーだったのかもしれません。