賃貸生活

入居後の部屋の汚れや不具合はこのまま使うべき?

入居後必ず部屋のチェック

入居したばかりなのですが、換気扇の油汚れや、お風呂やトイレの水垢、台所の排水溝部分にヘドロがついてる状態でした。

エアコンも効きが悪いです。

これは入居者が対応しなくちゃいけないもの?

 

お部屋に入居して1番理想的な手続きは、入居当日に借主と貸主が立ち会ってお部屋の設備や状況を確認することだと思います。

しかし、実際は毎日契約が何件もある状況などでいちいちこのようなことはしないです。

もし、入居直後の立ち合いができれば原状回復の1つの目安が両者の目の下で確認できることになるのですが、残念ながら対応できません。

そこで不動産屋は、『入居時に現状のチェック表』を借主に渡して一方的にチェックをする申告制をとるところもあります。

これは、借主のチェックを参照して退去時の原状とのギャップを確認することになります。

そして、不動産屋でもそのような入居時のチェックという機会は設けず『申告するかしないかは借主次第』というケースは今でも多いはずです。

このような借主の自主的な申告に頼ると個人差が生じてしまうケースがよくあります。

①ものすごく細かいチェックをする人

➁自分が納得したので申告しない人です。

しかし、この入居時チェックというのは自分が納得したかしないかではないことではありません。

『原状回復の原状を示すもの』なのです。

クロスに細かいキズ

ある入居者が、入居時にお部屋のクロスにキズがあったけれど、特に自分では気にならなかったのでそのまま使い続けたところ、退去時の敷金精算で請求された。

入居前からキズがあったことを主張したところそんなキズはあるはずがないと却下されトラブルになった。

このように確認をしたかったために退去時に嫌な思いをされた方がたくさんいるのです。

床や壁クロスのキズやはがれ

設備は故障すれば貸主が修理や交換をしてもらえるのですが、このクロスや壁クロス、そして建具などのキズの個所や位置は正確に貸主と共有する必要があります。

共有しないことで言い逃れができるのは貸主です。積極的に入居前のチェックをすすめないのはこのためです。

申告して対応してもらえるか

クロスのキズを申告したり、フローリングのキズを申告したからといっても直してくれないことが多いです。

『現状で使用してくださいね』と言われてしまうと思います。

でも申告することは本来その意味だけではありません。

もう2度と振り返れない、『入居時の状態を記録すること』これが1番の目的です。

申告はかならず書面

申告するときありがちなのが、電話で済ましてしまうこと。

通常であれば不動産屋はきちんとメモをして契約書類と一緒に添付しておくはずですが、必ずそうとは言えないこともあります。

伝え方が悪いとメモが適切な形でされていなかったりいろいろ考えられることがあります。

申告する場合は書面でおこないできれば受領サインを管理会社にしてもらうのがその書面が生きてくるようになります。

口頭であると不動産屋の担当者が退職してしまったり、管理会社が変わって書類のやり取りがきちんとできていないとしっかり伝わらないことあるので自衛のためにできることをきちんとすべきです。

あと必ず自分で提出した書類の控えは自分で持っておきましょう。

入居時チェックリストの作成

入居後すぐに部屋を確認

まず申告は入居後速やかにすることです。入居後しばらくたってからの申告は説得力がありません。

ですから、入居したらまずひととおりのチェックをすることです。

できれば荷物の搬入時おこなえればベストです。申告は一発勝負です。

あとから追加してこれもあれもというのではあまりよくないです。

必要であれば図面や写真を添付

入居時のチェック表を自作する場合、必ず記しておきたいことがあります。それらの項目を上げていきます。

1、入居時チェック表の題字とその目的

2、物件名、部屋番号、物件住所

3、貸主・借主氏名

4、契約締結日、入居日

5、キズや不具合がある個所または設備名、数、状況

6、添付書類・・・写真と図面に箇所と対応させる。

7、作成者の署名捺印

8、貸主又は管理会社の確認印欄

以上にあげる事項はトラブル防止のためにも挙げておきたいです。

図面は内見時にもらった図面を拡大します。

写真はカメラの性能があると思いますが、全体がわかるものとアップがあるといいです。

いずれにしても写真の裏に番号を振り図面と対応させるのがいいです。

いまでは簡単に動画撮影できますから一応自分で保管しておくことも考えられますよね。

気を付けることはわかりやすく詳細を記録することです。

入居直後の汚れは連絡

汚れは、自分で対応か、管理会社に再清掃させるかは程度によると思います。

その基準はそれはその場所は忘れたのか、やったけれど不十分なのか自分でできるなと思えば自分でやったほうが早いです。

例えば、コンロが少しべたついていたとかいうもの。

清掃をやっていても油分が乾いてまたべたついてきたりしますから。

あと清掃が不十分で床が少し汚れている、ほこりが残っているなどは清掃後引き渡しまで時間がたっていてほこりが出てきてしまったかもしれません。

入居前には軽い清掃を行う管理会社もいますが、1度やればその後は何もやらないところもあります。

ただ、いくらきれいに清掃されてもやはりこれから利用するお部屋を軽く拭いたりして使ったほうがいいと思います。

全く排水溝が掃除されていないとか、換気扇のフィルターが油だらけとかは論外ですし、自分で簡単にというか、本当に清掃したのか不安になりますので、管理会社に問い合わせて対応してもらったほうがいいでしょう。

清掃の仕上がりは清掃業者

ほとんどのお部屋の清掃は清掃業のプロにおこなってもらうのが普通となっております。

ですから、不具合があればその貸主がお金を支払っているのですから、再清掃してくれると思います。

程度によりますが。しかし、この清掃業者が実際清掃しているのはアルバイトがおこなっていることも多く、仕上がりにムラがあることも多いです。

特に繁忙期は1日に何件もの清掃をしなくてはいけないことが多く忘れてしまったり、不十分であったりすることが多いです。

清掃個所や程度は個人差によることが多いのである清掃業者では当たり前にやってくれる箇所を違う清掃業者では見過ごされていたり、一様でないのも事実です。

まあ、言い訳になってしまうかもしれませんが、これから自分で使うお部屋ですから、出来るだけ自分でできることは行い、以上を勘案してそれでもひどいなあと思ったら再清掃をしてもらうぐらいの余裕があるといいです。

原状チェックはきちんとやることは忘れずにしましょう。

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